CONTENT コンテンツ

反り腰とは?その原因とデメリット

反り腰は、単純に腰が反った状態のみならず、ぽっこりお腹などの見た目への悪影響や、体の痛みが出やすくなるなどのデメリットがあります。

その原因の多くは日常生活での体のバランスの乱れ。

スマホの使いすぎや持ち方などによって直接的に姿勢が崩れたり、デジタルデバイスから発する光によって体が過度に緊張すると、反り腰になってしまいます。

そんな体への悪影響のある反り腰ですので、是非改善しておきたいですよね。

今回は、反り腰シリーズの中でもこんなことを理解していただける内容となっています。

今回の記事でわかること

  • 反り腰はどんな体の状態か
  • 反り腰のデメリットと体への悪影響
  • 反り腰の原因
  • 反り腰改善に必要なこと

是非最後まで読み進めてみてください。

また、反り腰はこんな状態だよね!ということを既に知っている方は、こちらの記事で具体的な改善方法について見てみましょう。

反り腰ってどんな状態?

前提として、腰はもともと反っています。

その腰が過度に反った状態が反り腰です。

腰は背骨の一部です。

このように腰椎、胸椎、頸椎(仙椎、尾椎)と3つの区画に分かれていますが、腰椎と言われる部位の反り具合で反り腰かどうかの判断ができます。

細かくは、全体で45度前後反っていると言われています。

腰椎 角度

この基準値よりも過度に背骨が反った状態、もしくはある一点が過度に反った状態が反り腰と言えるでしょう。

とはいったものの、そもそもレントゲンを取らなければ腰椎が過度に反っているかは分かりません。

そのため、目検や手で触る(=触診)だけで反り腰になっているかどうかを判断するのは安易であると言えます。

RPSのパーソナルトレーニングでは、関連記事で解説しているチェック方法の他に姿勢でチェックするべき腰以外のポイントや動きのテストなどで反り腰気味か、反り腰になりやすい体の状態かをチェックしています。

姿勢に関してお悩みがあったり、本当に自分が反り腰になるのか気になっている方は、是非一度体験レッスンへお越しくださいませ。

反り腰のデメリットと体への悪影響

反り腰 デメリット 悪影響

反り腰でお悩みの方、はただ単に腰が反っていることだけに悩んでいるわけではないですよね。

反り腰によって体にさまざまな悪影響・デメリットが及びます。

皆さんの体の悩みは、もしかすると反り腰が原因かもしれません。

今回は、反り腰によるデメリットや体への悪影響について、見た目への影響と体の不調への影響に分けて解説します。

見た目への影響

まずは見た目への影響について。

反り腰による見た目への主な悪影響は以下の通りです。

反り腰の見た目への悪影響

  • ぽっこりお腹
  • 太もも・前ももの張り
  • 巻き肩になる
  • ストレートネック
  • O脚
  • 猫背

ぽっこりお腹

反り腰は、お腹側と背中側の筋肉のアンバランスが生み、お腹前側の圧が抜けてしまうことでぽっこりお腹の原因となります。

体脂肪率が標準以下であってもお腹・下っ腹だけ出ている方は、この反り腰による内臓下垂が一つの要因として考えられます。

太もも・前ももが張る

反り腰により、骨盤が過度に前に傾くことで太ももの外側や前ももの筋肉の緊張が高くなり、太ももや前ももの張りに繋がります。

ストレッチしても張りが解消できない方は、根本である反り腰を改善する必要があります。

また、反り腰を改善しないままスクワットなどのトレーニングを行うと、脚やせに逆効果となる可能性があるため注意が必要です。

巻き肩の併発

反り腰によって背骨の正しいS字カーブが崩れてしまうと、巻き肩になる可能性があります。

背骨のS字カーブが崩れると、背骨についている肋骨の位置が変わります。

肋骨には肩の位置の安定に大事な肩甲骨がついていますので、肋骨がずれることで肩甲骨も正しい位置からずれてしまい、巻き肩をつくる可能性があります。

ストレートネック

巻き肩と同様、背骨のカーブが崩れることでストレートネックになる可能性もあります。

反り腰によって腰の背骨が過度に反ると、上にある胸の背骨の丸みが増し、バランスを取るために頭が前に行きます。

頭が前にいくことで、本来あるべき首の反りがなくなり、ストレートネックになります。

ストレートネックは首の痛みや肩こりなどにも影響するため、マッサージやストレッチなどでは対処療法となってしまう場合が多いでしょう。

根本は反り腰気味であることが原因の可能性があるため、なかなか良くならない方は一度、専門家での姿勢のチェックをオススメします。

O脚やX脚

反り腰によって股関節に影響が及び、O脚やX脚になる可能性もあります。

反り腰になると、骨盤位置や角度が変化します。

骨盤は、脚の骨である大腿骨(だいたいこつ)と「股関節」をつくっているため、当然股関節に影響が及びます。

結果として、内ももと外ももの緊張バランスが崩れ、O脚やX脚をつくり出してしまうのです。

ただし、O脚やX脚はスネや足首の骨など複数の影響を受けるために複雑であり、一概に反り腰が主要因であるとは言えません。

股関節や膝関節、足関節の動きや骨格位置を専門家で確認してから主要因を特定→改善に踏み切ることがオススメです。

猫背

ストレートネックや巻き肩同様に、反り腰によって猫背になる可能性もあります。

過度に腰の骨が反れば、バランスを取るために上の骨はさらに丸みを強めます。

結果として猫背も併発してしまうのです。

結局、反り腰になると猫背になりますし、猫背になれば反り腰にもなります。

反り腰猫背について気になる方は、こちらの記事で理解を深めてみましょう。

体の不調への影響

反り腰は見た目への悪影響にとどまらず、体の不調をきたす可能性もあります。

反り腰による体の不調への主な影響は以下の通りです。

反り腰の体の不調への悪影響

  • 腰痛
  • 肩こり
  • 背中の張り

腰痛

腰痛の主な原因は不明と言われています。

しかし、腰痛を発症する方の多くは、動きを行う時に決まった筋肉や箇所ばかりを使うパターンを持っていて、反り腰ではそのパターンを助長する可能性があるのです。

反り腰になると、どこか1点が過度に反っている場合も少なくなく、腰に負担がかかり続けます。

腰痛=反り腰とはなりませんが、反り腰のまま何も対処せずに生活することで、少なからず腰に負担がかかり続けていることになるため、腰痛発症のリスクが高まると考えられます。

肩こり

反り腰によって背骨のラインが変わると、頭が前に出るため、肩や首に負担がかかり、肩こりを併発する可能性があります。

頭を後ろに引いても反り腰のままであれば背骨のラインが変わらずに振り出しへ戻るため、肩こりの根本的な解決には反り腰の改善は必須です。

背中の張り

反り腰では、広背筋などの背中の筋肉が過度に働いている可能性があります。

これは背中のこわばりや張り感が増す原因の一つになります。

反り腰を解消することで、背中の張りを解消できる可能性があります。

反り腰の原因

反り腰 原因 スマホ

反り腰の根本原因は、体の過度な緊張状態です。

例えば、スマホの持ち方、長時間のデスクワークなど日常生活が引き金となり、自律神経の乱れや偏った動き・筋肉のパターンをつくった結果が過度な体の緊張を生み出します。

体が過度に緊張することで、ガチガチに背中が張り、腹筋もガチッと固めた反り腰姿勢が完成します。

この緊張状態から抜け出すために運動が必要不可欠ですが、体の動きや感覚を整える運動を行っていないと、日常で自分が楽な動き方だけを使って生活してしまいます。

結果として、偏った体の使い方や筋肉のアンバランスを生み、反り腰などの姿勢の問題から抜け出せなくなるのです。

反り腰の原因

  • スマホの持ち方や長時間のデスクワーク
  • 自律神経のアンバランス
  • 筋肉のアンバランス
  • 過度・負荷の高いトレーニング

反り腰の原因は多岐にわたるため、一概に「これが反り腰の原因」とは断定できず、複合的な要素で反り腰という問題が発生しています。

例えば、スマホを下にして見てしまうと目線が下がるため、首の反りが減少します。

その分、胸椎の丸み、腰椎の反りが過度になり、反り腰をつくってしまいます。

また、長時間のデスクワークなどや栄養状態によって自律神経が乱れ、交感神経が優位な状態が続くと、腰を反らす筋肉が過度に働いたり、体の緊張が強まるため、反り腰をつくってしまいます。

過度なトレーニングや負荷の高いトレーニングも同様です。

このように、様々な原因で反り腰はつくられるため、多面的に状態を見て改善方法を考案する必要があります。

反り腰の改善方法

反り腰 改善方法

反り腰の改善には日常生活の改善と運動が必須です。

運動にも様々な種類がありますが、おすすめの方法はストレッチとトレーニングの併用。

日常生活で過度に緊張した状態をリセットするためにマッサージなどを使用することも一つの手段になりますが、根本は解決しません。

体の使い方が変わり、アンバランスが生まれているからです。

そのアンバランスを解消するために、受動的なマッサージやストレッチを行っても、体を動かす能力が変わっていないのであれば、対処療法となってしまうでしょう。

その場での変化はあっても、日常生活に戻ったら体が戻ってしまいます。

例えば、立ち方や歩き方は基本的に「無意識」なものですので、意識したとて改善はできません。

もちろん、スマホやパソコンを見るときの姿勢や見る時間はコントロールする必要はありますが、そもそもの姿勢は意識せずつくられるものですので、自分で体のアンバランスを解消する必要があります。

反り腰という状態から抜け出すためには、体をコントロールし、アンバランスを解消するためのトレーニングやストレッチが必須となります。

具体的なトレーニング方法について今回はお伝えしませんが、例えばこんなトレーニングを行って改善していきます。

RPSでは、反り腰に限らず、姿勢やボディラインに関するお悩みをパーソナルトレーニングで解決することが可能です。

ご興味のある方は、お気軽にご相談くださいませ。

体験レッスンバナー

反り腰についてのまとめ

今回は、反り腰のデメリットや悪影響、その原因についてお伝えしていきました。

反り腰になると、ぽっこりお腹や肩こりなど体への悪影響が多く出てきます。

反り腰の根本原因は日常生活による体の過度な緊張や筋肉などのアンバランスですが、改善するためにはストレッチやトレーニングなどのエクササイズが必要です。

日常生活に介入しながらエクササイズを実施することで、過度な体の緊張を抑えられ、反り腰にならない体をつくることができます。

まずは今回ご紹介したエクササイズから実践してみましょう。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!