脚が細くならないのは、姿勢が原因となっている可能性があることはご存知ですか?
「ウエストは細いのに、脚は太くてなかなか細くならない・・・」
そのお悩みは姿勢を改善しなければ解決できないかもしれません。
脚をストレッチしたり揉みほぐしていても、根本である姿勢を改善しなければ脚を細くするのは難しいでしょう。
普段の生活スタイルなどによって姿勢が崩れてしまい、その崩れた姿勢が定着すると、脚の筋肉の使い方に偏りが出てきてしまいます。
結果として、脚だけ太いということに。
今回は脚が細くならない原因である姿勢との関連性、姿勢改善がどうして脚やせにつながるのかについてお伝えしていきます。
目次
脚が太くなりやすい人の姿勢と特徴
反り腰って言われたことありますか?
もしくは気にしている方、いらっしゃるのではないでしょうか?
脚が太くなりやすい方の姿勢として、反り腰があげられます。
この姿勢の方は脚周りがなかなか痩せづらいかもしれません。
腰は元々反っているのですが、骨盤や股関節周りについている筋肉のアンバランスによってさらに腰が反ってしまっているのが反り腰。
姿勢を改善するためにも、そして、脚やせのためにも基盤である骨盤について知っておくことは大事です。
骨盤は恥骨という骨とASIS(エーエスアイエス=上前腸骨棘:じょうぜんちょうこつきょく)が垂直上に位置していることが基準となります。
反り腰の方の多くが恥骨よりも上前腸骨棘が前にいっている状態を骨盤の過度な前傾と言います。
骨盤が過度に前傾してしまっている方の場合、連動して腰も反ってしまいます。
この姿勢ではお腹の筋肉を使いづらくなってしまい、太ももの前や外側がパンパンに張ってしまったり、太もも裏側がダルダルになってしまっている可能性があります。
あわせて読みたい
自分が反り腰かどうかのチェック方法についてはこちらの記事をご覧ください。
反り腰は、股関節やお腹周りの筋肉の使い方に偏りがあり、体幹部分は背中側、股関節周りは前側を過度に使いすぎていることが原因で出来上がっているのが特徴です。
また、太ももが張るだけでなく、ぽっこりとお腹が出てしまっているにも多いのが、この反り腰という姿勢の特徴です。
実際には、骨盤が後傾して前に出ていてもぽっこりお腹にはなりますが、実質骨盤の前傾が強くても下っ腹が出た状態になります。
反り腰になると猫背にもなりやすいため、早めに改善しておきたいものです。
いきなり筋トレでは細くなりづらい
でも、脚が細い人はみんな筋トレしているから筋トレすれば細くなるんじゃないの?
それは誰しもには当てはまりません。
筋トレは強度が高い運動です。
強度が高くなればなるほど、体のコントロールは難しくなります。
例えば、反り腰の方が重りを持ってスクワットを行う場合、太ももの前側ばかり使ってしまうかもしれません。
もちろん太ももの前側も使いますが、一番はお尻や太ももの裏側といった後面の筋肉を使いたいところ。
姿勢が崩れたままでの状態で高強度の筋トレを行うと、さらに脚が太くなってしまうかもしれませんね。
そのため、脚やせのためにいきなり高強度な筋トレを行うことはあまりオススメではありません。
骨格の位置がずれている=筋肉のアンバランスとなりますので、姿勢改善を優先的に行う方が筋トレの効果も上がりますし、脚やせの効果も高くなります。
あわせて読みたい
そもそもの姿勢改善のためにどんなトレーニングが必要になるのかはこちらの記事でご紹介しています。
姿勢の改善に必要なのは筋肉の量を増やすのではなく、筋肉の使い方を変えること。
姿勢の改善に高強度の筋トレは必要ないのです。
今まで使えていない部分を使えるようにすることが姿勢の改善にも役立ち、脚やせにも役立ちます。
栄養面の改善も場合によっては必要
では、姿勢改善だけを行えば脚が細くなるのか。
筋トレと同様、それのみでは難しい場合もあります。
標準値よりも体脂肪率がある方の場合は、食事制限など栄養の観点でコントロールしていくと、体全体のシルエットは間違いなく変わります。
そのため、栄養面のバランスを改善することも重要となります。
標準体重以下、標準体脂肪率以下で脚が太いまま変わらない、という方の場合には特に姿勢改善が重要になるでしょう。
脚がなかなか細くならないのは、姿勢の崩れによる筋肉のアンバランスが原因で起きている可能性があるから。
脚やせのトレーニングだけを行っていく中で、どうしてもこの部分だけ落ちなくて気になるんだよね、という部分が出てきた場合でも、一度ご自身の姿勢をチェックしてみましょう。
姿勢改善・脚やせトレーニング
今回は、RPSで行っている姿勢を改善しつつ、脚やせ効果の高いトレーニングを2種類ご紹介します。
アダクタープルバック
やり方
- 横向きに寝て両膝と股関節を90度に曲げ、膝にクッションを挟む。
- 足首を動かさないように上の膝を背中側へスライドする。
- 膝をスライドしたまま、上の膝でクッションを挟み、内ももを感じる。
- 5回呼吸を1セットとして左右2セットずつ行う。
お家にあるクッションや枕、丸めたタオルで簡単にできる脚やせトレーニングです。
骨盤の前側の開きを抑えて反り腰を改善することにも役立ちます。
90-90ヒップリフト
やり方
- 仰向けで膝と股関節を90度に曲げ、足を椅子に乗せる。
- 踵で椅子を真下に押して腰を丸めるようにお尻を持ち上げる。
- 肩〜耳まで一直線に持ち上がったら背中の上から1つずつ背骨を床につけて戻す。
- この動きを10回行う。
太もも裏を引き締めたい方には、こちらのトレーニングもオススメです。
太もも裏側の筋肉を使って効率良く引き締めることができます。
自体重でのトレーニングなので、ご自宅で簡単にできるかつ効果的なものばかりです。
ご自宅にあるもので姿勢が改善でき、脚やせできるなんて素晴らしいですよね!
1日1種目から行ってみましょう♪
まとめ
今回は、姿勢改善が脚やせに有効である理由や、姿勢改善が必須であることについてお伝えしていきました。
脚やせがなかなかうまくいかない方の場合、姿勢が崩れてしまっている可能性があります。
特に、骨盤がずれてしまって反り腰になっている場合には、太ももの前側やふくらはぎがパンパンに張ってしまうため、その姿勢から抜け出さなければいつまでも前ももがパンパンな状態のままになります。
今回ご紹介した壁立ちでの姿勢チェックで簡易的に反り腰かどうかも確認ができますので、まずは現状を確認してみる必要があります。
その現状からご紹介したトレーニングのみでは改善が難しい方もたくさんいらっしゃいます。
RPSではそういった方のために、一人ひとりの体の状態からカスタマイズしたメニューでのパーソナルトレーニングを行うことが可能です。
脚やせしたい方は是非体験レッスンへお越しください。
また、姿勢を改善できた場合でも、脚やせをするためには長期的に考えておく必要があります。
栄養面なども一緒に見ていくことでその期間を短縮することができるかもしれませんね。
最終的には、ある程度の重さを使った筋力トレーニングなどまで行うことができる方が脚やせには効果的となります。
姿勢改善⇨筋力トレーニングの順番が非常に重要となりますので、まずはご自宅で簡単にできるエクササイズから挑戦してみましょう。
本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました♪
パーソナルトレーニングRPS代表。
トレーナー歴10年目、姿勢改善で体の本質を変えるパーソナルトレーナー。
年間1,000本以上のパーソナルレッスンの経験を生かし、呼吸と動作パターン改善のエクササイズによって行うボディメイクと機能改善を軸に活動中。
【保有資格】
・NSCA-CPT
・FMS-Level1,2修了
・EBFA-BTS,FSFM
・栄養コンシェルジュ1ッ星、2ッ星
etc…
詳細はこちら